■町内会で火災消火訓練が実施されました
週末に町内会の火災消火訓練が実施されました。
町内の防災力向上が目的です。
市の消防署と消防団から職員の方が来て、いろいろとレクチャーしてくれます。
訓練の内容は、消火器による初期消火の訓練およびスタンドパイプの設置、放水の訓練です。
訓練は午前中に行いますが、最近気温の上昇が激しいので、熱中症に掛からないように気を付けながら行います。
はじめに、消火器による初期消火の訓練です。
「火事だー!!」の掛け声と「119番お願いします!」の声掛けをしつつ、消火器で初期消火を実施します。
訓練用消火器の都合上、参加者全員が消火器を使うことはできませんが、やり方だけはわかります。
なお、訓練で使った消火器は、中身が「水」です。本物の消火器は消火剤として「こな」になっているとのことです。
そして、消火器は15秒から20秒ほどで中身が無くなります。ケガしない程度に適度に火元に近づいて消火する必要があります。
今はまだ、一度噴射されたら中身が無くなるまで途中で止めることができない消火器が多いそうです。
火元に消火剤を掛けないうちに中身が無くなることがないように気を付ける必要があります。
次にスタンドパイプを使った訓練です。
スタンドパイプとは、道路に設置されている消火栓から水を得て火事を消火するときに使用するものです。
道路に埋められている水道管に接続して水を得ることができるので、火が消えるまで放水することができます。
消火栓と書かれた道路に設置されている鉄板の蓋を引き上げて、スタンドパイプの機器を設置します。
消火栓の鉄板の蓋は、かなり重いので気を付けないとケガをします。
水道管にスタンドパイプを接続します。そして放水弁を少し開き水が出ることを確認します。
放水弁は意外と重く力加減が難しいかも。
そしてホースをつなぎます。差し込み式になっているので差し込めば繋がるのですが、やり方がわかっていないと戸惑うかもしれません。
特に火災が起きているときに設置しようとする場面では焦りがありますからね。
火元にホースを向けて放水します。かなりの水圧があるのでホースが暴れないようにしっかり掴んで放水します。
実際やってみると難しくはないですが、本番でいきなり行うよりは、慣れておく必要はあると思います。
なお、ペアブリッジの事務所がある府中市は、消防車が10台、予備車が3台あるとのことです。
そして救急車は5台だそうです。
大震災とかで消防車が消火に来れないときは、住民が協力して火災の延焼を防ぐ必要があります。
ただ、消防車が来れるときはプロの消防士さんに任せたほうが確実ですね。
最後にスタンドパイプを使った給水の訓練です。
スタンドパイプには水道の蛇口が付くようになっています。
いざというときは、ここから給水できるようになっています。
ただ、スタンドパイプの放水弁を開けたとき、最初は「鉄さび」で茶色い濁った水が出てきました。
普段、使っていないので、水が流れていないところが錆てくるみたいです。
鉄さびが無くなるまで、水をだしてから使う必要がある。
しかし実際に消火に使うときは、鉄さびでもそのまま火元にかけるそうです。
火を消すのが大事ですからね。
これで訓練終了です。
短い時間ですが、いざという時に落ち着いて使えるように一年に一度くらいは訓練を受けて、消火器などの使い方を復習しておいたほうがよいと思いました。